この記事は、Google アナリティクス ソリューション 英文ブログ記事 「Improvements coming to the Google Analytics desktop UI」を元に構成しております。

Google アナリティクスには、この 10 年で多くの機能やレポートが追加されてきましたが、この数ヶ月で製品の主要な機能は維持したままシンプルにすることを目的に改善を行いました。ここでは、近日予定されている一連の改善の第 1 段として、Google アナリティクスの分析情報を誰でもより簡単に利用できるようにするための変更についてご紹介します。

今回の改善の概要は以下のとおりです。これらは、今後数週間で Google アナリティクスの全ユーザーのアカウントに適用されます。

1. ナビゲーションをシンプルに


  • 左側のナビゲーションがマテリアル デザインを使って刷新されます。
  • サブヘッダー バー([ホーム]、[レポート]、[カスタム]、[管理])が削除されます。
    ◯[管理] が左側のナビゲーションの下部に固定されます。
  • 必要に応じて左側のナビゲーションを縮小し、メインのスペースを増やせるようになります。


2. カスタマイズ要素を 1 か所に集約


  • これまでは、レポートのカスタマイズ要素がさまざまな場所に分散していました。具体的には、左側のナビゲーションの [マイレポート一覧] と [ショートカット]、[カスタム] タブの [カスタム表] や [カスタム レポート]、そして [インテリジェンス イベント] のタブ内の [カスタム アラート] に分かれて配置されていました。
  • 今回の改善で、すべてのカスタマイズ要素が次のように左側のナビゲーションの [カスタマイズ] に集約されます。


3. Google アナリティクスのビューの切り替えが簡単に

  • [ホーム] タブに表示されていたアカウント、プロパティ、ビューの選択ページがなくなり、代わりにヘッダーに選択ツールが追加されます。これにより、次に示すように、表示しているレポートを離れることなくビューの切り替えが可能になります。
  • なお、アナリティクス 360 ユーザーが目的のアカウントを表示するには、場合によって、組織を切り替える必要があります。




4. ログインフローを合理化


  • Google アナリティクスにログインすると、前回表示していたプロパティが自動的に表示されるようになります。


5. デフォルトの期間が変更可能に


  • Google アナリティクスがデータを読み込むデフォルトの対象期間を [ユーザー設定] で変更できるようになります。
  • デフォルトの期間を短く設定すると(7 日間など)便利なケースがあります。たとえば、キャンペーンやウェブテストに変更を加えた場合に、対象期間が 30 日間だと埋もれてしまってわかりにくかった影響が、期間を短くするとはっきりすることがよくあります。
  • デフォルトの期間は 7 日間になります。


6. 次の 2 つのページが削除されます


  • インテリジェンス イベント:
    ◯ カスタム アラートが新しい [カスタム] セクションに移動されます。機能はこれまでどおりです。
    ◯ 自動インテリジェンス イベントが Google アナリティクスから削除され、まもなく Google アナリティクス アシスタントの自動インサイトに置き換わります。
  • ページ解析: ページ解析レポートが Google アナリティクス管理画面から削除されます。ページ解析は今後も Chrome 公式拡張機能でご利用いただけます。


これらの改善は、今後数週間で Google アナリティクスの全ユーザーのアカウントに適用されます。今回の変更が Google アナリティクスの利便性向上につながれば幸いです。


投稿者:Ajay Nainani ( Google Analytics プロダクト マネージャー)